院長メッセージ

方針イメージ

 

1991年、私たちの医院は東京で生まれました。開業間もない、私がまだ若かりし頃です。 患者様と真摯に向き合う臨床の毎日と同時に、自分自身のドクターとしての精進も必要な時期でした。将来、自分の生まれた地、帯広に戻るまでに、世界に通用するドクターを目指す決意をしていました。

私たちの医療界の勉強のフィールドは日本国内ならば、やはり東京に集中しています。また、海外に勉強の場を得ようとするならば、アメリカ、ヨーロッパに飛べる国際空港が近いことが必要でした。 そんな思いもあり、私は東京で、医院を設立したのでした。 数え切れないほどの勉強の場を広げて、世界での臨床経験を生かした医院を作りたい。

三浦としなが歯科クリニックは世界基準の臨床を十勝、帯広の方々のためにと、生まれ故郷に設立したのでした。 しかし、昔は歯医者さんに行ったら、虫歯を削って、詰めて、被せて。抜いて入れ歯を作る。それが歯科医療の目的と勘違いされている方が多い時代でした。昔ながらの歯医者さんとは一線を画す、新しい歯科医療に、開院当時はなかなか理解を得られることが難しいこともありました。

私たちのコンセプトは 出来るだけ歯を削らない、抜かない、歯を生涯守るための医療です。
(HC=0 Health Care=0ヘルスヘア=0)

私たちは1人1人の方に、 歯を削らない、抜かない、歯科医療があるのだということを丁寧にお伝えして来ました。1人1人の方にプラークコントロール、メインテナンスの大切さをお伝えして行きました。本当の歯科医療の価値とは 歯を生涯守るための医療の存在であり、 それが一番高度で、先進的医療であることをひたすらお伝えして行きました。

高度な修復技術やインプラント治療はもちろん必要ですが、 それらが、決して医療の目的であってはなりません。 削ってしまった歯は、生涯2度ともとに戻らないのです。

今では、当院は帯広、十勝のみならず、北海道の各地から、首都圏を始め、本州からも、通われている患者様もいらっしゃいます。「今まで受けた、歯科治療とは 全くレベルが違う」 そう、仰っていただけることも多くなりました。


時々、まだ若い自分が、アメリカの研究所で、悩み、挑戦していた頃の自分を思い出します。

私は幸運にも、世界で学ぶ機会を与えてもらいました。アメリカ、ヨーロッパの地で、私に世界基準の臨床を教えて下さった、大学教授、研究者、臨床家の先生方には言い尽くせない程の感謝の気持ちでいっぱいです。 今は、教えを受けた世界基準の医療を帯広の地で行いながら、全国各地で後進の若いドクター達に、講演をさせて頂く 、その際、歯科医として、一番大切な、正しい医療の方向性についての話を必ずするようにしています。

色々なホームページを見ていると、治療の方法など、言わば、治療メニューの宣伝か?そうとられても無理は無いものが多いのです。しかし、その誤りに気が付かず、それを追い求める人も、少なからずいるのです。

悲しいかな、 最終的には、それが歯を失うことに繋がっているのです。

歯科医療の本質は、機能、審美性を回復した口腔がどれだけ長期間に安定維持できるかではないでしょうか?歯科医療のゴールは治療の終了ではないのです。

今でこそ、予防という言葉が、少しづつ日本においても知られつつありますが、予防歯科の世界では日本は先進国の中では、相当遅れているのが現状です。 予防医療を無視し、治療が目的の「歯科医療」に結局苦しんでいるのが日本人の姿であると、世界に出てみて、私が特に感じたことでした。


アメリカの研究所で、忘れられないことがありました。 アメリカのドクターたちに、日本の臨床の現状、方向性を話したところ、 「日本はそんな臨床やっていて、いったい何が出来るんですか?」痛烈な日本の歯科事情に対する批判の言葉でした。 私はアメリカのドクターたちに、 「だから、ここに学びに来たのです」私は彼等の批判は当然だと予想していました。

わかりやすい表現をすれば
ガンに対する予防の医療はやりません! ガンになったら来て下さい、手術しますよ!薬を出しますよ!

日本はなぜそのような手遅れの医療をやるのですか?アメリカのドクターたちの批判は当然だと言えるでしょう。

歯は1ミリでも削ってしまえば、 一生、もとに戻らないのです。

そして、その歯は、生涯修復を繰り返さなければならなくなるのです。治療を繰り返すうちに、その歯は終わりを迎えます。歯を失うことになるのです。 私はアメリカの地で、決意したのでした。帯広に帰り、出来る限り歯を削らない、抜かないための医療をしよう。 そのための挑戦が始まりました。

審美修復技術ひとつを例に挙げれば、一般的な適合の治療では90ミクロンですが、私は40ミクロンで修復を得るための挑戦をしよう。

これは失った歯の治療の際、歯と、修復物の適合精度の治療技術の話です。このギャップが大きければ、その隙間から細菌感染を起こしてしまい、いくら削って治すを繰り返しても、また虫歯になるのです。

90ミクロンから50ミクロンの違いは治療の予後に大きな影響を与えるのです。言わば、その歯はずっと機能し続けるのか、失うのか、そのくらい大きな治療結果の違いになるのです。 しかし、1000分の50ミリをつめていく臨床の技術は半端なことでは出来ません。一般的には知られていない世界の話です。

しかし、出来る限り、治した歯を、予防メインテナンスで、維持して行くにはこのこだわりが必要なのです。 私たちの医院においでになる患者さんが、

「こちらの医院で治療受けてから、10年、20年、虫歯ひとつならないです。」

そう仰っていただけることが私の毎日に臨床の励みになっています。 更にあらゆる歯科的疾患の本当の原因を1人1人の患者様と一緒に解決するためには、コミニュケーションがとても大切になります。


今日の私の笑顔はあなたにとって、 どのように感じてもらえただろうか?

私の言葉はあなたに、心地よく伝わっていただろうか?

して、私はあなたの話を しっかり聴いてあげることが出来ただろうか。 あなたの不安や悩みを 本当に大切に大切に聴いてあげることが出来ただろうか?

私たちの医院に来院、おいでになるあなたの素敵な笑顔が また、私の笑顔の源になっています。

コミニュケーションとってもとっても大切ですね。


 

医療法人 聖美会

三浦としなが歯科クリニック

北海道帯広市西21条南3丁目25-5 ☎0155-36-8000
※日曜日と祝日は休診です。

 
午前9:30~午後1:00
午後2:30~午後6:30 ×