来るものが来ない(妊娠かな?)

ねえね~聞いてくれる。できちゃったの!!

まあ♡おめでとう!!それは良かったね!

でも困っているの歯が痛くて

まあ💛少しは★我慢しなさい!!早く歯医者行きなさい

 

としなが先生のコメント

赤ちゃん、出来たのですね。おめでとうございます。でも、歯が痛いのですね。かわいそうに、大変ですね。困りましたね。歯の痛みは、むし歯でも、歯周病でも、原因は感染症なんです。妊娠すると、ホルモンの働きで、歯肉はいつもより、腫れやすくなっています。歯ブラシをすると、血が混じったりしませんか?放置すると、ますますひどくなってしまいます。繰り返しますが、原因はお口の中の、細菌です。細菌が出す毒素によって攻撃を受けて、歯肉は身を守るために、反応を起こします。これが炎症です。炎症を止めようとして、洗口剤などを使っても、治りません。原因の細菌を取り除くことが必要なんです。更に、痛みをひどくしている原因がある場合があります。それは噛み合わせが関与していることが、とても多いのです。歯の痛みが、拍動痛、つまり、心臓の拍動みたいに、ズキンズキンと、痛みがある場合はむし歯が進んでしまって、神経に達している可能性があります。

では、どうすればいいのでしょうか?一刻も早く、受診して下さいね。妊娠中だから、ガマンしなきゃいけないって、思っている方がいると思いますが、全く逆なんですよ。ガマンを重ねると、大変なことになってしまいます。歯肉の病気、歯周病が進行すると、 歯の周りの骨まで、破壊が進むのです。それは、一生もとに戻らなくなってしまいます。

また、歯周病が、赤ちゃんの低体重を引き起こしたり、早産の原因になることもあります。むし歯がひどくなって、神経まで侵されて、顎の骨の中に病巣を作ってしまったり、上顎洞炎になってしまっては大変です。良く言われる蓄膿症ですね。重症化してしまうと、辛い痛みや苦痛もひどくなってしまいます。赤ちゃんに対しても、飲みたくない薬も飲まなくてはならなくなってしまいます。まずは、痛みや苦痛を取るための、応急処置を行います。ここまでは皆さん、お分かりになると思いますが、この先の対処が重要です。痛みが一時的におさまったら、原因を調べるための、精密な検査が必要です。痛みの原因となる、細菌、プラークの付着、歯周病、噛み合わせなど、これらの検査、診断を受けることが、絶対必要です。赤ちゃんには全く影響は無いので、ご安心くださいね。それは、応急処置では 一時的に痛みを取り除かれるだけですから、痛みの本当の原因を調べることが大切です。そのまま放置すると、必ずまた痛みが出て来ます。そうすると、後悔先に立たずです。治療はますます困難になり、赤ちゃんへの影響も心配になります。

本当は妊娠する前に、受診して、お口の精密な検査を受けて、診断、予防計画をもとに、 お口のメンテナンスを行なう方法があるのですよ。それは、世界の予防先進国では今や、標準なのです。私の診療室では、必ずそのように、お伝えしています。



医療法人 聖美会三浦としなが歯科クリニック  

北海道帯広市西21条南3丁目25-5  ☎0155-36-8000